増田結桜(ますだ ゆら)さんが「宇宙食博士ちゃん」として、2022年10月15日放送の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に出演します。
小学生で宇宙日本食作りに取り組んでいることが話題となり、その活動が様々なメディアで紹介されるよになっています。
ここでは、宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんのプロフィールや宇宙日本食のこと、2022年10月15日の授業の内容などについて紹介します。
宇宙食博士ちゃん・増田結桜(ますだ ゆら)のプロフィール
宇宙食博士ちゃん・増田結桜(ますだ ゆら)さんは、静岡市清水区在住の11歳、小学6年生です。
趣味: インラインスケート、天体観測
好きな食べ物: 静岡みかん ミニトマト いちご 昆布
好きな漫画: 宇宙兄弟・宇宙めし!
自宅の部屋には、天体望遠鏡や宇宙に関する本などの宇宙グッズがところ狭しと置かれており、宇宙大好き小学生としてメディアでも紹介されています。
現在は、地元静岡県の食材による宇宙日本食作りに取り組んでいます。
宇宙食博士ちゃんが宇宙に興味を持ったきっかけ
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんは、「探求学舎」で学んだことが宇宙への興味を抱くきっかけとなったそうです。
探求学舎は、子どもたちが見つけた好きなことややりたいことを形にするためのサポートを行う興味開発型のオンライン教室です。
子供の探求心を伸ばすことが目的のため、受験や学校の補習という意味での勉強は教えていません。
宇宙食博士ちゃんの実家はフランス料理店
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんの実家は、父・増田慎一さんがオーナーシェフのフランス料理店「Bon Masuda(ボン・マスダ)」です。
お父さんがシェフということも宇宙食を作るようになったことと何か関係があるのかもしれません。
「Bon Masuda(ボン・マスダ)」では、料理教室の他、食育の場として2016年から子ども食堂を開いていますが、食育活動の一環として各分野の専門家を招いて講演なども行っています。
Bon Masuda(ボン・マスダ)
場所: 静岡県静岡市清水区江尻東1-3-15
宇宙食博士ちゃんが宇宙食作りを始めたきっかけ
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんは、最初、宇宙飛行士になりたかったそうですが、ジェットコースターが苦手ということで宇宙飛行士になることを断念し、宇宙飛行士を支える仕事を目指すことにしたといいます。
結桜さんは、探求学舎で学びながら宇宙に関するいろいろな本を読んでいます。
中でも、「宇宙のがっこう」という本に登場した、JAXAで宇宙食のメニューを考案するかっこいい女性の姿に憧れたそうです。
そして、JAXAの「宇宙食開発グループ」で活躍する主人公の姿を描いた漫画「宇宙メシ!」を読んだことで、宇宙日本食を作るという自分の目標が明確になったといいます。
宇宙日本食とは
宇宙日本食とは必ずしも伝統的な和食ということではなく、カレーやラーメンなど日本人が普段好んで食べる食事も含まれています。
単に栄養を摂るという面だけではなく、宇宙ステーションに長期滞在する日本人宇宙飛行士の精神的なストレスを緩和し、パフォーマンスの維持・向上につなげるという目的もあるため、普段慣れ親しんだ食事として宇宙日本食はの効果は高いようです。
宇宙日本食としては、サバ缶や焼き鳥、ラーメンなど、現在、28の会社や団体が作る50品目が認証されています。
焼き鳥
サバ缶
福井県小浜市の若狭高校海洋科学科の生徒が開発した宇宙食のサバの缶詰を一般向けにアレンジして商品化したものです。
宇宙日本食のお取り寄せ通販
宇宙日本食は楽天市場などからお取り寄せ通販で購入できます。
宇宙食そのものではなく、食べやすくアレンジしたものなど、多数の商品が販売されています。
宇宙食博士ちゃんが作る宇宙日本食
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんは、小学校の夏休みの自由研究で宇宙日本食作りを始めたといいますが、完成した時に食べてもらいたい人は、宇宙飛行士の若田光一さんとのことです。
宇宙食を作るにあったっては、宇宙食が船内で飛散しないように入れる凝固剤(アガー、増粘多糖類、マリンゼラチン、くず粉、コースターチなど)の種類と分量が重要なので、結桜さんは街の店で凝固剤探しをするのが日課になっているそうです。
みかんゼリー
みかんゼリーを選んだ理由は、静岡県の特産物であるみかんは日本で一番出荷量が多い果物で人気があることや、長持ちすること。
また、宇宙日本食にはデザート系があまりないことやみかんの効能が宇宙飛行士にいいことなどでした。
その後、消費量が出荷量より少ないことからフードロス問題を考えたり、宇宙食として食べてもらうことによってみかんの人気が上がるなど、より深く幅広い視点で宇宙日本食作りに取り組んでいます。
けんちん汁
結桜さんが大ファンだという宇宙飛行士の若田光一さんの故郷である埼玉県の郷土料理ということでけんちん汁作りに取り組んでいます。
地元静岡県産のおくらでとろみをつけているとのことです。
宇宙食博士ちゃんの宇宙日本食作りを応援する企業
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんの宇宙食作りが話題となり、そのことを知った焼津市内の会社の協力やアドバイスを得て、宇宙日本食完成を目指して取り組んでいます。
認証には時間の他、資金も必要となるため、今後はさらに本格的に協力してくれる起業や行政を探しながら取り組んでいくとのことです。
株式会社イシダテック
食品・医薬品関連製造機械を製造している会社で、結桜さんの活動を知って最初に協力した会社です。
石田缶詰株式会社
JAXAから認証を取得した宇宙日本食を製造している会社です。
静岡ミツウロコフーズ株式会社
静岡県下のみかんの搾汁を行っている会社です。
宇宙食博士ちゃん 2022年10月15日の授業内容
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんの2022年10月15日の授業内容を紹介します。
過酷な宇宙でもOKなパーフェクト宇宙食を3つ紹介しました。
そして、結桜さんが1年かけて作ったけんちん汁とミカンゼリーで、JAXAの厳しい条件・基準に挑む様子が紹介されました。
過酷な宇宙でもOKなパーフェクト宇宙食
宇宙食の基準は以下のとおりです。
- 軽量であること
- 強い匂いがしないこと
- ゴミや液体が飛散しないこと
- 栄養価が優れていること
- 温度変化や衝撃に耐えられること
- 特別な調理器具を使わないこと
- 常温で長期保存できること
宇宙食博士ちゃん・増田結桜さんが、厳しい基準を満たし、過酷な宇宙でも食べられるパーフェクトな宇宙食を紹介しました。
スープが飛び散らない宇宙ラーメン
船内ではスープなど液体の飛散は厳禁のため、とろみをつけてすすらずに食べられるようにしたスープとラーメンを一体化した一口サイズのラーメン。
絶対に溶けない宇宙アイス
船内には食品用の冷凍庫は無いため、マイナス30度で急速冷凍し、真空に近い状態にして乾燥させるというフリーズドライ製法で作る常温で溶けないアイスクリーム。
絶対にゴミが出ない干物
船内ではゴミを出すことが厳禁のため、高温殺菌処理によって骨を柔らかくして骨ごと食べられるようした干物。
宇宙食博士ちゃんが作った宇宙日本食のJAXAによる評価は?
結桜さんが1年以上をかけ、100回以上試作を重ねて作り上げた宇宙日本食「けんちん汁」と「みかんゼリー」をJAXAが特別に評価してくれました。
食品の色合い、匂い、風味、食感、食べ易さなど各々について9段階の評価を出し、平均6点以上になれば合格となります。
けんちん汁の評価
5.7点で惜しくも不合格でした
美味しかったが、小さな具が隅に残ってしまったため少々食べづらいとのことで、宇宙では食べづらさもストレスになり、食事がストレスになってはいけないとのことでした。
他には、地上では美味しいが、宇宙ではもっと濃い味にした方がよいなどのアドバイスを受けました。
みかん汁の評価
5.8点で惜しくも不合格でした。
美味しかったが、パッケージが柔らかくて食べにくかったとのことでした。
地上では重力があるためゼリーが袋の下の方に集まるので気にならないが、宇宙では無重力なので食べにくく感じるとのこと。
もっと固いパッケージにしたり、ジュレのようになっていれば食べ易いのではないかというアドバイスを受けました。