白川郷の郷土料理「すったて鍋」が美味しいと話題です。
「すったて鍋」は2021年4月1日放送のテレビ東京「よじごじDays」で紹介されます。
ここでは、「すったて鍋」のことや作り方、口コミ、お取り寄せ通販で購入できるかなどについて紹介します。
「すったて」とは
「すったて」の語源は「摺りたて」で、水に浸した大豆を摺りつぶしたものです。
できたての「すったて」は、にがりを加える前の豆腐のような感じだそうです。
「すったて」という名前のとおり摺った直後が一番おいしく、昔は各家庭で石臼や擂り鉢を使って摺ったそうですが、現在は豆腐屋さんで購入することが多いとのことです。
この「すったて」に味噌や醤油を加えた出汁を混ぜたのが「すったて汁」で、夏の暑い時期を除き、祝い事や報恩講などのハレの場で食べられてきた白川郷の郷土料理です。
「すったて鍋」とは
「すったて」をベースに新たなご当地料理として、「白川郷鍋食い隊」という地元の有志によって開発されたのが「すったて鍋」です。
「すったて鍋」の正式名称は「白川郷平瀬温泉 飛騨牛すったて鍋」で、2014年「第10回ニッポン全国鍋合戦」で見事優勝した白川郷のご当地鍋です。
「すったて鍋」の作り方
「すったて鍋」を作るには、まず、だし汁で大根、にんじん、ごぼうなどの根菜類を煮ます。
そこに「すったて」を入れ、火にかけて焦がさないように気をつけながら温めた後、その上に軽く炙った飛騨牛を入れて出来上がりです。
たっぷり使われている大豆が上品な甘みを出しており、「すったて」さえあればシンプルに作れる料理です。
ただし、煮立たせてはダメですし、料理としては日持ちしないというデメリットがあります。
「すったて鍋」を食べられるのは白川郷だけ
「すったて鍋」は白川郷に行かなければ食べられない料理です。
大豆を摺り潰すだけであれば一般の家庭でも作れそうな気がしますが、そう簡単にはいかないようです。
「すったて」で一番難しいのはこの「摺り」の技で、ゆっくり丁寧に摺るのがコツで、早すぎれば目が粗くなり味も落ちてしまいます。
ゆっくり丁寧にとはいっても、どの程度どのように摺るかについてはレシピに書くような説明は難しいとのことで、数百年になる白川郷の歴史によって生み出された真似るのが難しい技のようです。
泉万醸造株式会社から「すったて鍋の素」という調味料が発売されていますが、本物の「すったて鍋」を味わった後にその味を家庭で再現する感じになると思うので、やはり白川郷で本物を味わっておく必要があると思います。
「すったて鍋」は通販で購入できる?
大豆と水の他には味に影響の出る保存料などを一切加えないので、日持ちがしないため、遠隔地への運搬が難しいとのことです。
味を落とさずに冷凍やチルドなどにする技術も今のところ開発されていないようです。
ですから、「すったて鍋」はやはり白川郷に行かなければ食べられない料理なんですね。
残念ですが、白川郷に行った時に忘れずに食べることとしましょう。
「すったて鍋」の口コミ
「すったて鍋」にはSNSで美味しいという口コミが多数寄せられています。
飛騨の伝承料理、生盛膾(豆腐を裏ごししたものと生姜などの薬味を混ぜて作る白和え)が甘みが深くてめちゃくちゃ旨い!
飛騨牛すったて鍋は、飛騨牛柔らかいし味付け優しくて食べやすくて旨かった??
ご飯おかわり自由だからモリモリ食べちゃう?? pic.twitter.com/BNe0weqNu0— カニミソ (@kanimiso_91) December 18, 2020
すったて鍋
※擂りたての意めちゃ美味しかった。
そら日本一の鍋料理にもなるわな。 pic.twitter.com/NHKkDNxfon— ちゃんえり (@pashiringwinter) November 9, 2020
すったて鍋んんめえぞ pic.twitter.com/6N31Ev2zlS
— コンノ (@Tough_Mint) November 7, 2020
お昼はすったて鍋!
大豆が濃厚でとても体に良さそうな味がした pic.twitter.com/nXKO714vyk— Stefano (@P_Stefano) January 28, 2019
まとめ
「すったて鍋」は、水に浸した大豆を摺りつぶした「すったて」をベースに白川郷の有志によって開発された郷土料理で、2014年「第10回ニッポン全国鍋合戦」で優勝しました。
だし汁で大根、にんじんなどの根菜類を煮込んだところに「すったて」を入れて温めた後、軽く炙った飛騨牛を入れて作ります。
美味しい「すったて」は製造が難しく、それを使った「すったて鍋」は保存が難しいため、本物は白川郷でしか食べられません。
テレビ東京「よじごじDays」で「すったて鍋」が紹介されます。