最近、美味しいと話題で人気の「にこまる」は九州長崎で誕生した米です。
九州のお米といえばヒノヒカリが有名ですが、にこまるも負けずに美味しいと好評です。
この「にこまる」が満天☆青空レストランで紹介されます。
にこまるとは
「にこまる」は1996年に長崎県で誕生した新しい品種の米で、「きぬむすめ」と「北陸174号」を交配させて作られています。
「きぬむすめ」も「北陸174号」も「コシヒカリ」の系統で、「にこまる」はその良いところを受け継いでいるんですね。
「にこまる」は、笑顔がこぼれるほどおいしく、米粒が丸々として張りのあることからこのように命名されたということです。
誕生地の長崎のある九州や四国など主に西日本で広まっています。
美味しいと評判なのですが、メジャーな「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」に比べると、知名度はまだまだ低いです。
九州以外では、愛媛県産、高知県産が美味しいと評判ですが、栃木県や静岡県でも生産されており、静岡県産も好評のようです。
にこまるの特徴
にこまるは粒が揃っていて見た目がよく、炊くとつやつやでふっくらとしたご飯になります。
丸くて大きめの粒は、色白で1粒1粒がしっかりとしています。
食べてみると、柔らかくてモチモチした食感で、粘りと噛みごたえがあり、甘味・旨味がにじみ出てくる感じです。
「にこまる」は、九州のブランド米「ヒノヒカリ」の後継として開発された品種で、おいしさ、品質、収量の3拍子揃った米を目標にしているとのことです。
では、なぜヒノヒカリの後継品種が必要だったのでしょうか。
そこで、ヒノヒカリについて調べてみました。
ヒノヒカリとは
ヒノヒカリは「コシヒカリ」と「黄金晴」の交配によって生まれた米で、九州を中心に中国・四国地方や近畿地方など西日本で広く栽培されています。
平成2年頃から九州各地、四国、中国地区で普及活動が進んでいましたが、平成7年には13県で栽培され、総作付面積は10万ヘクタール超となって、西日本を代表するお米になっています。
令和元年度の全国の水稲品種収穫量割合では、第1位コシヒカリ33.9%、第2位ひとめぼれ9.4%に続き、ヒノヒカリは8.4%で第3位につけています。
ちなみに、第4位はあきたこまち6.7%、第5位はななつぼし3.4%となっています。
ヒノヒカリの欠点は?
ここ数年は、梅雨明けから始まる猛暑、長引く残暑という温暖化現象が顕著ですが、その影響で「ヒノヒカリ」の品質が落ちてきているとのことです。
具体的には、背白米などの白未熟粒(しろみじゅくりゅう)が増えているといいます。
白未熟粒はシラタとも呼ばれ、玄米の背の部分濁るものを「背白米」といい、出穂16~24日後の高温が原因となって起こります。
白未熟粒が混じると、見た目も悪く、米の販売価格も低下してしまいます。
ヒノヒカリを開発した時には近年の夏の猛烈な厚さは想定していなかったということになりますが、ここのところの暑さは品種によっては米にも影響を与えていたんですね。
そのため、高温耐性があり、「ヒノヒカリ」と同じくらいの美味しさをもつ米の育種に取り組み、その結果生まれた品種の一つが「にこまる」ということになります。
にこまるを楽天通販で購入!
にこまるはまだ知名度がそれほど高く、近所のスーパにあるかどうかわからないので、通販での購入が便利です。
令和元年、滋賀県産のにこまるです。
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令和2年、岡山県産のにこまるです。
にこまるをふるさと納税で!
にこまるはふるさと納税の返礼品にもあるので、産地を応援することができます!
令和2年、高知県産のにこまるです。
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まとめ
「にこまる」は九州長崎産の米ですが、中国・四国地方や近畿地方など西日本で広く栽培されています。
九州で生まれた米・ヒノヒカリが暑さに弱いため、その後継として生まれた米です。
まだ知名度はそれほど高くはありませんが、モチモチした食感で甘みがあってとてもおいしいので今後全国に広まっていくと思います。