武木田樹(たけきだ いつき)くんが「昭和特撮博士ちゃん」として、2023年4月22日放送の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に出演します。
ここでは、昭和特撮博士ちゃん・武木田樹くんのプロフィール、2023年4月22日の授業の内容について紹介します。
昭和特撮博士ちゃん・武木田樹(たけきだ いつき)のプロフィール
昭和特撮博士の武木田樹くんは、兵庫県在住の18歳です。
特撮とは「特殊撮影技術」のことですが、武木田樹くんは昭和の特撮映像が大好きで、次から次に見まくり、その制作方法などについていろいろ研究したといいます。
昭和の特撮作品というと、円谷プロダクションの創設者・円谷英二監督が制作した一連の怪獣関連の作品が知られています。
映画では昭和29年公開の「ゴジラ」に始まるゴジラシリーズ、テレビでは昭和41年放送の「ウルトラQ」に始まり、その後を受けてシリーズになった「ウルトラマン」などがお馴染みです。
昭和特撮博士・武木田樹くんはそんな昭和の特撮映像を500作品以上見ているそうです。
特撮の技法に対する興味はもちろんですが、ウルトラマンやウルトラセブンなどの作品に込められたメッセージ性も大好きとのことです。
中でも、ウルトラセブンで、地球人の互いを信頼する心を利用し、信頼関係を壊すことで自滅させようとしたメトロン星人のエピソードの最後に、「ご安心ください。これは遠い未来の話です。なぜなら我々は宇宙人に狙われるほどお互いを信頼していませんから。」というナレーションは心に刺さったとのことです。
七夕の7月7日は特撮ファンにとっては「特撮の日」。
特撮の神様である円谷英二監督の誕生日です。
今日は特撮の日
僕を育ててくれた特撮文化に感謝 pic.twitter.com/RWsXRqXPTs— 顔面ハプニング/武「博士ちゃん」4/22(土)よる6:56~ (@ganmen1281) July 7, 2022
東京観光の際には、仮面ライダーなどのロケ現場「聖地?」を訪れています。
この時はアキバの街も堪能したようです。
これが”オタク”の東京観光だ! pic.twitter.com/QbfnfxInam
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昭和特撮博士ちゃん 2023年4月22日の授業内容
昭和特撮博士ちゃん・武木田樹くんが、昭和の特撮作品のエモすぎる名場面を紹介。
今のようなCGもない時代に知恵と根性で作り上げた名場面の驚きの手法について解説しました。
怪獣やウルトラマンが放つ光線
怪獣やウルトラマンが放つ様々な光線は、別に作画した光線の映像素材を怪獣やウルトラマンの映像に合成して作っていました。
映像素材の光線は手描きで作画してフィルムに焼いたもので、それを放つ怪獣やウルトラマンのイメージに合わせて作っています。
ちなみに、ウルトラマンのスペシウム光線は、何本もの細い線をまとめ、幅をもたせて描くことで強くて真っすぐな光線となっています。
ジェット機を吊るすピアノ線を見えなくする技
空を飛ぶジェット機の映像を制作するには、通常、上からピアノ線で吊るしたジェット機を撮影します。
ところがこれだとピアノ線が見えてしまうため、ジェット機を上下逆さに吊るして撮影した映像をさらに逆さにして使っています。
完成した映像では、ピアノ線はジェット機の下側にあるため、たとえ見えたとしても、上から吊るすものという固定観念があるためにそれとは気づかないとのことです。
噴火する火山の映像
噴火する火山の映像は、水槽に絵の具を垂らして撮影した映像を逆さに使っています。
驚くほどリアルな噴火シーンが完成し、これには特撮博士ちゃんもびっくりしたそうです。
ゴジラが履く熱戦で鉄塔が溶ける技
昭和29年公開の「ゴジラ」ではゴジラが履く放射能の熱戦で鉄塔がぐにゃりと溶けてしまう映像があり、非常にリアルな表現となっています。
これは、蝋細工で作った鉄塔にライトを当ててその熱で溶かして撮影したといいます。
ミニチュアセット無しで怪獣を巨大に見せる方法
通常は建物などのミニチュアセットを使って怪獣を巨大に見せるのですが、これを費用も労力もかからない方法で撮影しています。
一つの方法としては、家の窓だけを作って家の中から窓越しに撮影して怪獣の大きさを表現したとのことです。
また、下から見上げて撮影すると怪獣の大きさを表現できるのですが、スタジオの天井が写り込んでしまう恐れがあるため、高速道路の模型を作ってその道路の下から撮影して天井が映らないように工夫したりしたそうです。
博士ちゃんでは紹介されなかった根性の技法
ミニチュアセットを使わない方法としては、映像フィルムの合成によって怪獣を巨大に見せる方法も使われました。
これは、別々に撮った2本以上の映像フィルムを合成するという方法で、怪獣と背景を別々に撮影し、フィルム上で合成するというものです。
ただ合成しても二重に写ってしまうだけなので、重なった映像のうち不要な部分を消していく作業が必要になりますが、これは怪獣の映像からは背景を消し、背景の映像からは怪獣の輪郭の内側を消していくというものです。
今ならPCで動画編集ソフトを使ってあまり手間をかけずに作業できますが、そういうものがなかった当時は一コマずつ手作業で黒塗りして消すしかなく、光学作画スタッフはそうした絵を何百枚も描いたそうです。
背景から怪獣を消すには、怪獣の映像やフィルムを何度も見て、アタリをつけて輪郭を描いていくのですが、モノクロ映画の頃のゴジラなどは体も背景も黒いので輪郭を見つけるのに非常に苦労したそうです。