引用:https://jf-sanrikuyamada.shop/?pid=130842273
今、赤皿貝(アカザラガイ)がちょっとした話題になっています。
2020年9月26日オンエアの「満天☆青空レストラン」でも取り上げられています。
ホタテに似ていて、ホタテよりおいしいという話は聞くのですが、スーパーでは見かけることはありません。
そんな赤皿貝についていろいろ調べてみました。
赤皿貝とは
赤皿貝は、北海道南部から東北(主に宮城県と岩手県)にかけて生息する貝で、潮間帯から水深10メートルに生息しています。
殻高90mm前後で、紫色を帯びた褐色の貝殻が多いとのことです。
一見ホタテのようですが、ホタテよりちょっと小ぶりで貝殻が赤く、表面がゴツゴツザラザラしているのが特徴です。
赤皿貝の名前の由来ですが、赤くてザラザラした貝だから赤皿貝と呼ばれたという話があります。
また、ホタテが皿貝と呼ばれるのに対して赤い皿に見立ててアカザラ貝と言われたという話もあり、由来はいろいろ言われているようですが、どちらもよく当てはまっているようです。
赤皿貝の生態は?
赤皿貝は、牡蠣(カキ)や帆立貝(ホタテ)の養殖棚に勝手に?くっついて生息します。
ですから、牡蠣や帆立貝の養殖漁師からすれば邪魔なやっかいものというイメージがあるため、市場には出回らない食材でした。
気仙沼などで養殖が行われていますが、他の地域ではほとんど見られないようです。
赤皿貝がおいしいのに流通しなかった理由は?
養殖漁師の間では、やっかいものの赤皿貝を自宅に持ち帰り、みそ汁の具にしたり、そのまま焼いて食べたりと、おいしく食べられることが知られていました。
味が濃くて旨味も強く、「ホタテよりも美味」という漁師さんもいるようです。
でも、典型的な地産品の食材で、関東の市場で見かけることはほとんどありません。
なぜかというと、牡蠣やホタテなどに比べると水揚げから出荷する際に鮮度が落ちやすく、とても傷みやすいため流通が難しかったんですね。
山田町ブランドの赤皿貝が全国に出荷!
出荷するのが難しかった赤皿貝ですが、様々な試行錯誤を重ねて生産作業が改善された結果、元気な状態で出荷できるようになり、ここ数年、次第に流通量が増えています。
今では、山田町の新ブランド特産品・赤皿貝(アカザラカイ)として全国に出荷されるようになっています。
そのおかげで一般の家庭でもおいしい赤皿貝を楽しめるようになったんですね。
赤皿貝のおいしい食べ方
赤皿貝を選ぶ際には、ホタテと同じような食べ方をするので、ホタテと同じように貝柱が太くて生きのいいものを選びます。
刺身にするのは貝柱ですが、刺身はやや淡泊で、甘みはホタテガイに比べると薄い感じです。
強火で焼くと、甘みがあっておいしいです。
煮つけても、ゆでたものを酢の物などにしてもおいしいく食べられます。
煮つける場合は剥いてから、酒、みりん、醤油などであっさりと煮上げでもいいですし、バター焼きいしてもいいと思います。
酒蒸しもいいですね。
ヨーロッパ地方では赤皿貝の近縁種がブイヤベースなどフランス料理の高級食材として活用されています。
赤皿貝は通販で購入できる!
三陸やまだ漁協産直市場の通販サイトで「佐々木友彦さんの活アカザラ貝」を購入できますが、現在は売り切れ中です。
現在、佐々木友彦さんの漁船はメンテナンス中のため水揚げを10月末頃まで一時的に中止しているようです。
メンテナンス完了次第、順次在庫を更新するとのことです。
佐々木友彦さんは2020年9月26日オンエアの「満天☆青空レストラン」にも出演し、いろいろな赤皿貝の料理を紹介してくれました。
赤皿貝の加工商品は楽天市場の通販で購入できる!
「満天☆青空レストラン」でも紹介されたレシピのいくつかが楽天で購入できます。
ボイル赤皿貝
赤皿貝をボイル加工後、身だけを真空パックし冷凍処理したもので長く保存できます。
赤皿貝の燻製オリーブオイル漬け
アカザラ貝の燻製をオリーブオイル漬けしたものです。
まとめ
赤皿貝は東北気仙沼で養殖されており、ホタテを少し小ぶりにして赤っぽくした感じでよく似ています。
赤皿貝は味もホタテに似ていますが、味が濃くて旨味が強いのが特徴で、焼いても似ても蒸してもおいしく食べられます。
赤皿貝は三陸やまだ漁協産直市場の通販サイトで購入することができますが、今は売り切れ中です。