芋けんぴ(芋ケンピ)が、「バナナマンのせっかくグルメ」で取り上げられて話題になっています。
芋けんぴは誰でも食べたことがあると思いますが、すぐにはこのお菓子の名前が思う浮かばない人もいるのではないでしょうか。
そんな芋けんぴについて紹介したいと思います。
芋けんぴ(芋ケンピ)とは?
芋けんぴは、サツマイモを短冊状に切り、植物油で揚げて砂糖をからめた和菓子です。
高知では、小麦粉を棒状に焼き固めて作った干菓子を江戸時代から「けんぴ」と呼んでいたといいます。
その形に似ていることから、芋で作ったけんぴを「芋けんぴ」と呼ぶようになったとのことです。
芋けんぴはカリッとして、甘くておいしいです。
えびせんやポテトチップのようにけっこう癖になるお菓子だと思います。
芋けんぴはどのように広まった?
芋けんぴは澁谷金次郎という18歳の青年が広めたお菓子です。
終戦からまだ間もない頃、澁谷金次郎は自分で作ったかりんとうを自転車で売り歩いていました。
でも、材料の小麦が高騰して手に入りにくくなり、食糧難で手元にはもうさつまいもしかない状態となりました。
そこで金次郎は祖母が作ってくれた「芋けんぴ」を思い出し、試行錯誤しながら誰もがおいしい思う味に仕上げることに成功します。
そして、芋けんぴは土佐のお茶の間菓子として日本全国に広く知られるようになっています。
芋けんぴの老舗販売店「芋屋金次郎」とは?
芋けんぴの老舗販売店「芋屋金次郎」は、芋けんぴを広めた澁谷金次郎が昭和27年に創業し、昭和34年に設立した澁谷食品株式会社が母体となっています。
芋屋金次郎は、高知本店の他、愛媛県、香川県、東京都、福岡県に合わせて8つの直営店があります。
製造から12時間以内のものだけを届ることを身上としているため、直営店だけでしか販売していないとのことです。
母体の澁谷食品株式会社とは?
澁谷食品株式会社の芋けんぴの生産量は全国シェア50%を占めているとのことです。
平成14年には芋スィーツ専門店「ポテトシブヤ」をオープンし、スイートポテト、芋ケーキなどの洋菓子を販売しています。
自社栽培した良質なさつま芋とこだわった素材だけを使い、店舗内の工房でスイーツを作っているとのことです。
芋屋金次郎で購入できるいろいろな芋けんぴ
芋けんぴの老舗だけあって、芋屋金次郎ではいろいろな芋けんぴが販売されています。
簡単にご紹介します。
特撰芋けんぴ
昔からあるオーソドクスな芋けんぴです。
黒糖芋けんぴ
サトウキビからとれた黒糖蜜をからめた芋けんぴです。
塩けんぴ
高知の室戸海洋深層水100%で作った海水塩をオリジナルの糖蜜に混ぜてからめた芋けんぴです。
深層水細切り芋けんぴ
室戸海洋深層水の「原水」を金次郎のオリジナル糖蜜に混ぜてからめた芋けんぴです。
黒胡麻細切り芋けんぴ
黒胡麻をまぶし、香ばしく揚げた細切りの芋けんぴです。
季節限定 チョコがけけんぴ
芋けんぴを上質のチョコレートでコーティングした芋けんぴです。
この他、丸いチップの形状をした芋けんぴも販売しています。
芋けんぴは楽天市場通販でもお取り寄せで購入できる!
芋屋金次郎は楽天市場の通販でもお取り寄せで購入できます。
芋けんぴがふるさと納税の返礼品に!
芋屋金次郎の芋けんぴは高知県日高村のふるさと納税の返礼品にもなっています。
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芋けんぴの作り方
芋けんぴ家庭でも作ることができます。
おおまかな手順は以下の通りです。
- さつまいもを5㎜幅くらいの短冊に切り、水にさらした後、水気をよくふき取って乾かします。
- 上で準備したさつまいもを多めの油を注いだフライパンに入れて、中火で約15分程度カリカリになるまで揚げます。
- 砂糖と水を別のフライパンにいれて、中火で混ぜながら水分がなくなるまで煮詰めます。
- 煮詰めた砂糖水に上で作ったさつまいもを入れてかき混ぜてからめます。
- クッキングシートにのせて乾かしながら冷やします。
作るだけならそれほど難しいものではないので、興味のある人は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今話題になっている芋けんぴは、短冊状に切ったサツマイモを油で揚げて砂糖をからめたお菓子です。
芋けんぴの老舗店・芋屋金次郎では、揚げたてのおいしい芋けんぴの販売を基本としており、いろいろな種類の芋けんぴを販売しています。
芋けんぴは家庭でも作ることができます。