東大大学院を卒業したピアニストで、youtubeでもCateen(かてぃん)として活躍中の角野隼斗(すみの はやと)さんが話題となっています。
2021年に開催された「ショパン国際ピアノコンクール」にも出場しました。
これまでに様々なメディアで紹介され、2021年に入ってからもテレビ朝日「題名のない音楽会」に出演していますが、2021年7月18日放送の「情熱大陸」で紹介されます。
ここでは、角野隼斗さんの東大受験理由と研究テーマ、父や母、妹のことなどについて紹介します。
ピアニスト角野隼斗(かてぃん)とは
角野隼斗さんは3歳からピアノを始め、数々のコンクールでの受賞歴があり、2018年には国内最大級のピアノコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」で特級グランプリを受賞しています。
「ピティナ・ピアノコンペティション」は、全日本ピアノ指導者協会主催で1977年より毎年開催されているピアノコンクールで、5月下旬から各地で予選が行われ、8月下旬に全国決勝大会を行います。
ソロ部門、デュオ部門、コンチェルト部門、グランミューズ部門の4部門があり、2003年には予選参加者が3万人を超えています。
同年、東京大学の音楽サークル出身の6人でシティソウルバンド「Penthouse(ペントハウス)」を結成し、本格的に音楽活動を開始しました。
2020年12月には自身の最初のアルバム「HAYATOSM」をリリースしています。
角野隼斗は第18回ショパンピアノコンクールに出場
角野隼斗さんは2021年の第18回ショパン国際ピアノコンクールに出場しました。
ショパン国際ピアノコンクールはショパンの故国であるポーランドのワルシャワで5年に1回開催されるもっとも有名なピアノコンクールです。
10月3日から1次予選が始まり、10月9日~12日の2次予選を経て、10月18日~20日が本選となります。
日本からは、予備予選を通過した14人が1次予選に臨みました。
そのうち5人が3次予選まで進み、角野隼斗さんもその中に入っていましたが、残念ながら3次予選で敗退し、本選への出場はなりませんでした。
日本人としては、反田恭平さん (そりたきょうへい)、小林愛実さん (こばやしあいみ)の二人が本選への出場を果たしています。
角野隼斗の東大受験の理由
角野隼斗さんは小さい頃から数字に興味があり、3歳の時にすでに小学1年用の算数ドリルをやっていたといいます。
その後も数学に興味を持ち続けたのはお父さんの影響が大きいようで、普段から算数に関するちょっとした問題を出して鍛えてくれたといいます。
東京ディズニーランドに行った時、アトラクションの待ち時間に面白い算数の問題を一緒に解いたのが良い思い出だそうです。
東大受験の理由ですが、音楽の道に行くか理系に進学するかで進路に迷っていた時、まず東大に入ってから本当にやりたい事を見つけたらどうかとお父さんからアドバイスされたといいます。
とりあえず東大、というところがなんともすごいのですが、出身校の開成高校ではクラスの大半が当たり前のように東大を受験する環境なので、それほど特別なことではないようです。
音楽大学に行かなくても音楽はできると思い、東大を受験することにしたそうです。
角野隼斗の東大での研究テーマ
角野隼斗さんは、東大大学院時代、情報理工学系研究科の原田研究室でAIを使用した自動採譜・自動編曲の研究をしていました。
自動採譜とは、流れてきた音からAIの力を借りて自動的に楽譜を作るという技術ですが、隼斗さんが目指すのはそれを現在の音楽の基本になっている平均律に縛られない形で実現するということのようです。
こういうことは音楽と科学を並行して学んでいないとなかなか思いつかないことだと思いますが、研究の最終目標は音楽の本質を追及するというものだそうです。
音楽の本質が音なのか、それとも作り出す人間にあるのかという哲学的な意味まで内包しているような問題を理工学的な立場から研究したそうです。
隼斗さんによると、流れてきた音楽が、機械が演奏したものか人間が演奏したものか誰が聴いても区別がつかない場合、音楽は単なる音の構造という結論になるのではないかとのことです。
人間の演奏と機械の演奏の区別のつかなくなるなど、芸術系の人には受け入れがたいことですが、理系の人が純粋に音楽というものを追及するとそのような思考の選択肢もあるのですね。
このことがピアニストとしての自らの演奏にも影響していくのでしょうか。
どのように進化していくのか、今後が楽しみですね。
角野 隼斗(すみの はやと)のプロフィール
生年月日: 1995年7月14日(29歳)
出身地: 千葉県八千代市
身長: 175cm
出身高校: 私立開成高校
出身大学: 東京大学・大学院(情報理工学系研究科修士)修了
角野隼斗は山崎直子と親戚?
元宇宙飛行士の山崎直子さんと親戚であることについては、角野隼斗さん本人がツイートしています。
東大新聞発行の『東大2020 考えろ東大』にもインタビュー記事が掲載されています。Amazonなどで購入できるようです。こちらももしご興味あればぜひ
(これは全くの偶然だと思うのですが僕の名前の隣にある宇宙飛行士の山崎さんは僕の親戚です)https://t.co/T4Vk0ZLumw pic.twitter.com/0RruftbCWw
— Hayato Sumino かてぃん (@880hz) August 20, 2019
山崎直子さんは、東京大学大学院工学系研究科修了後に宇宙開発事業団に入社し、日本で二人目の女性宇宙飛行士として、2010年4月、スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙へ飛び立っています。
山崎直子さんは2000年に結婚して「山崎」姓に変わっていますが、旧姓は「角野」です。
どのような関係の親戚かは明らかになっていませんが、旧姓が角野なので、父親つながりの親戚である可能性が高いと思います。
山崎直子さんは千葉県松戸市生まれですが、角野隼斗さんの出生地・八千代市も同じ千葉県ですね。
母・角野美智子はピアノ指導者
角野隼斗のお母さんの角野美智子さんは、有名なピアノ指導者として知られており、主催する「角野美智子ピアノ教室」の実績により、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)の指導者賞を連続20回受賞しています。
2020年11月、子供二人をピアニストにした経験などを綴った「「好き」が「才能」を飛躍させる子どもの伸ばし方」が出版されています。
父はどんな人?
角野隼斗さんのお父さんの情報はほとんどありませんが、どんあ人か少しだけ考察してみます。
山崎直子さん(旧姓:角野)がお父さんつながりの親戚である可能性が高いと書きましたが、山崎直子さんには3歳上の兄がいます。
このお兄さんの情報は明らかになっていませんが、山崎さんは小さい頃の思い出として次のように語っています。
私が宇宙に興味を持ち始めたのは、小学校低学年のころ。当時、父の仕事の関係で札幌に住んでいたのですが、星空がすごくきれいだったんですよ。3才年上の宇宙好きな兄に連れられて、町内の「星を見る会」にもよく参加しました。天体望遠鏡で初めて月のクレーターや土星の輪を見て、とても感動しましたね。
この「3才年上の宇宙好きな兄」というのが気になるのですが、この人が角野隼斗さんのお父さんなのではないかという推察も成り立ちます。
宇宙好きといえば理系。
お父さんは、小さい頃から隼斗さんにパズルゲームや数学に関する問題をだしてくれたといい、数学に興味を持つようになったのは父の影響が大きいと角野隼斗さん本人も語っています。
また、開成中学受験の時、毎朝6時から1時間ほど勉強に付き合ってくれたそうです。
中学受験とはいえ、そこはやはり開成ですから、お父さんもそれなりに数学が得意な理系の人なのではないかと思います。
妹・角野未来もピアニスト
角野隼斗さんの妹・角野未来(すみの みらい)さんは東京芸大の大学院在学中ですが、すでにピアニストとして演奏活動を行っています。
1998年9月30日生まれとのことで、3歳下ということになりますが、家でいっしょに演奏するなど仲がいいようです。
【僕とセッションしませんか】
自宅待機をなんとか楽しんで乗り切りたいという思いで、#playwithcateen という企画を始めてみました。リコーダー吹いてるのは僕の妹です。(続く)https://t.co/xNOAjVuchZ pic.twitter.com/55Z7CVNN5Z
— Hayato Sumino かてぃん (@880hz) April 6, 2020
まとめ
角野隼斗さんは東大大学院理系を卒業したピアニストで、youtubeでもCateen(かてぃん)として活躍中です。
小さい頃から数学と音楽が得意だったのですが、東大を受験した理由は、まず東大に入ってから本当にやりたい事を見つけようと思ったからだといいます。
元宇宙飛行士の山崎(旧姓:角野)直子さんとは親戚ですが、苗字が同じなのでお父さんつながりの親戚だと思われます。
母・角野美智子さんは署名なピアノ指導者で、二人の子供をピアニストにした教育方法などについて書いた本が出版されています。
妹・角野未来さんは芸大大学院在学中のピアニストで、兄妹とても仲がいいようです。