2021年も米ツアーを主戦場とする松山英樹プロですが、マスターズ・トーナメント10回目の挑戦で見事に悲願の優勝を果たしました。
それと同時に、キャディとして松山プロを支える早藤将太さんも話題となっています。
2017年よりツアーでの優勝から遠ざかっていましたが、2013年のツアー参加以来初めてコーチ・目澤秀憲さんと契約するなど、チームを組んで取り組んだことが功を奏したようです。
ここでは、キャディとして松山プロに同行する早藤将太さんのゴルフ経歴、松山プロとの関係などについて紹介します。
松山英樹プロのキャディは?
松山英樹プロのキャディといえば、長いこと進藤大典さんが務めていました。
進藤大典さんは松山プロと同じく明徳義塾高校、東北福祉大学の出身で、11歳上の先輩です。
2013年から6年間松山プロの専属キャディとしてアメリカで活動をともにしてきましたが、2018年で専属キャディ契約を終了しています。
その後、松山英樹プロの専属キャディとなったのが、やはり同じ明徳義塾高校、東北福祉大学卒業で2年後輩の早藤将太さんです。
早藤将太さんは、2015年の7月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で初めて松山プロのキャディを務めていますが、この時、松山プロは自己最多となる18ホールで10バーディを奪い、大喝采を受けました。
早藤将太(はやふじ しょうた)のプロフィール
生年月日: 1993年10月7日(31歳)
出身地: 高知県
身長: 177cm
体重: 76kg
血液型: A型
出身校: 明徳義塾高校、東北福祉大学
早藤将太のゴルフ経歴
早藤将太さんは13歳でゴルフを始めたといいますから、プロゴルファーを目指す人としては最近では比較的遅いスタートですね。
明徳義塾中学と高校で2学年上の先輩だった松山プロの後を追いかけるように同じ東北福祉大学に進学し、ゴルフ部に入部しています。
目標とするゴルファーとしては、もちろん松山プロをあげています。
学生時代の主な戦績
早藤将太さんは、2010年11月、明徳義塾高校2年の時、四国ジュニアゴルフ選手権新人戦で優勝しています。
高校3年生の時、日本アマチュアゴルフ選手権に初出場を果たします。
2015年6月、東北福祉大4年の時、東北アマチュアゴルフ選手権で4位タイの成績を残しています。
また、同年、日本アマチュアゴルフ選手権にも出場しますが、残念ながら2日目にスコア誤記で失格となっています。
チャイナツアー挑戦後、松山英樹プロのキャディに
早藤将太さんのドライバー飛距離は300ヤードとのことですから、松山プロに負けない飛ばし屋のようですね。
2016年からチャイナツアー(旧PGAツアーチャイナ)に参戦して腕を磨いていましたが、2019年のシード権を獲得できなかったため、これを機会に松山プロの専属キャディとしてサポートする道を選んだのだそうです。
米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」における慣例イベントである名物ホール(浮島グリーン)17番パー3の「キャディたちによるニアピンコンテスト」では、池ポチャが続出する中、見事にグリーンオンして拍手を浴びています。
インスタにこの時の動画がありました。
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こうして後ろから見ると、早藤さんは松山プロとどことなく体型が似ていますね。
昨年は奥のエッジギリギリでした。
密かに優勝を狙っていたそうですが、来年こそリベンジしてほしいですね。
ちなみに、優勝者の記録は4フィート6インチ(約1m37㎝)とのことです。
松山英樹プロと早藤将太キャディの関係
早藤将太さんは松山英樹プロの2年後輩で、目標とするゴルファーとして松山プロをあげているほどですが、キャディとしては率直に遠慮なく松山プロに意見するそうです。
2021年米男子ゴルフツアー「ソニー・オープン」2日目、ショットの調子はよいのにパッティングがよくなかった松山プロは、「握りをクロスハンドにしようかな。」とキャディの早藤さんに相談したといいます。
「やめといた方がいいと思います。」と早藤さんにいさめられ、松山プロも思いとどまったとのことですが、それで何かが吹っ切れたのかパッティングが嘘のようによくなり、その後はバーディラッシュとなりました。
コーチではないので松山プロに細かな技術的アドバイスは難しいかもしれませんが、精神的な面では苦しいの時の支えになっている関係のようです。
松山プロも、キャディと選手というよりはプレーヤーとプレーヤーという目線で早藤と対しているそうで、プレーヤーとしても認めているからこそ関係がうまくいっているのかもしれませんね。
2021年マスターズでの松山プロと早藤キャディ
2021年のマスターズでもホールアウト後の松山プロがキャディの早藤さんに熱心に話しかけている姿が多く見られました。
コースを回る松山プロと早藤キャディの姿が、まるで友達同士でゴルフを楽しんでいるようだったと評した英紙もあったようです。
もちろん最終日には二人とも相当緊張していたと思いますが、楽しんでいるように見えることがこのコンビの関係をあらわしているのだと思います。
早藤さんがキャディを務めるようになってから優勝がまだないので、責任を感じているのではないかと松山プロが気遣っていたといいますが、これで最高の形で肩の荷が降りたことになりますね。
また、最終日18番のホールアウト後にピンを指してからコースに向かって一礼した早藤さんの礼儀正しい態度が世界中で話題になっています。
松山プロとともにマスターズに続き、米ツアーのメジャートーナメント優勝を果たしてほしいですね。
まとめ
マスターズ・トーナメント10回目の挑戦で見事優勝を果たした松山英樹プロですが、キャディとして支える早藤将太さんも話題となっています。
早藤将太さんは中学・高校・大学が松山プロと同じで2学年後輩になります。
2016年からチャイナツアーに参戦していましたが、2019年のシードを獲得できなかったため、これを機会に松山プロの専属キャディとなる道を選んでいます。
松山プロに率直に遠慮なく意見し、松山プロもこれを受け入れるなど良好な関係でツアーを戦っています。